ドミニオン  レジスタンス



『エトロフCHRONICLE〜テストプレイレポート』
2007年7月29日(日) 新宿スポーツセンターに於いて


 その日は集合時刻直前から急激に曇り始め、ゲームの前に腹ごしらえをとラーメンをすすっていた私はひどく驚かされたのだった。吹き荒ぶ風、稲光、そして叩きつける雨……これはこれからのゲームの予兆なのだろうか、と。
 なんてことを考えながらたどり着いたは新宿スポーツセンター大会議室。そこに揃っているのは総勢41人のゲーマーたち! これでも本番と比べてスケールダウンしているというのだから驚かされる。
 和やかなムードとざわざわとした空気の中に混じる、相反したピリピリした感じがここがゲームの場だということを思い出させてくれる。チームメイト※1、そして陣営の仲間たちと挨拶した後は、相手のしっぽを掴もうとするかのようなやんわりとした腹の探り合いが楽しめた。(プライバシー保護のため、参加者の顔写真は凄腕のニューロの手によりハッキングしてあります) ※ゲーム開始前の参加者の皆さん

 ちなみに私はドミニオン※2所属のチームリーダーだった……はずなのだが、なぜかチームメイトに稲垣光平司政官(※PCです)がいてチームの主導権を握られてしまったのだった(※楽しんでます)。
ゲーム開始前の参加者の皆さん

 じきに開会の挨拶が行われ、続いてゲームの説明が始まった。
 夏のコミックマーケットで発売されるシナリオ『テロリストは眠らない』、そして今回のイベントにそれが関連している、という発表にどよめく参加者。
 さらに参加者にはなじんだN◎VAシステムをべースに、スピーディに、簡略化して遊べるよう調整された一般判定システム※3と、特殊イベント※4としてもっとゲーム的な処理が導入されている、という説明に参加者は大いに盛り上がる。
※ドミニオンリーダー
“蛇の目”ダイス氏
大いに語る
※レジスタンスリーダー
“冬の焉わり”華崎・F・カザキエフ氏
大いに語る
“蛇の目”ダイス氏 “冬の焉わり”華崎・F・カザキエフ氏

 ドミニオン・レジスタンス両陣営のリーダーとして、“蛇の目”ダイスと“冬の焉わり”華崎・F・カザキエフによる扇動(ルビ:アジテーション)……いや、演説が行われ、ついにゲームが始まった。

 ペースよく2部屋に分配された各ステージを巡るチームがあれば、遊撃手のようにタイミングを見計らって滑り込んでくるチームもあり。また、1カ所を重点的に狙うため一部屋をぐるぐると巡るチームもある。
  3人一組のチームが一つのキャストのように動き出す楽しさが確かにそこにあった。
※チームデータを管理する「チームシート」 ※特殊イベント「ユグドラシル」
チームシート ユグドラシル

 通常のイベント、特殊イベント、どちらにも一喜一憂する声が聞こえつつ、3回のピリオド※5が繰り返される。重要視されていなかった特殊イベントが急に注目を浴びるなどの展開もありつつ迎えた第3ピリオド。
 じわじわと追いつめられていたドミニオンに、一発逆転のチャンスが訪れる。俄然張り切る“蛇の目”ダイスとその一味。一丸となって作戦会議※6を行い……そして発動した作戦は逆転にかけつつ、今までの優勢は捨てないという勝ちだけを狙ったもの。それでこそゲーマー!
※接戦のゲーム展開
接戦のゲーム展開1 接戦のゲーム展開2

 イベント発生に一喜一憂しながらも、逆転チャンスもバッチリ発生させ、後は結果を待つのみ、となったところで第3ピリオドがタイムアウト。
 大興奮の接戦は、なんとドミニオンの勝利で幕を閉じたのだった!

 二転三転する展開にドキドキしつつ、なれてくればさらにスピーディになる個々の判定にも一喜一憂。毎ピリオドの結果発表にも楽しみが多く、なんとも楽しい一日となりました。いや、本当に楽しかった!



※1チームメイト:参加者には、3人一組でチームを組んでもらった。また、各参加者に好きなN◎VAのスタイルを1つ選んでもらい、その能力値の合計をチームの能力値として判定に用いた。
※2ドミニオン:ライブRPG参加者は、”ドミニオン”と”レジスタンス”の二つの勢力に別れてゲームに参加する事になる。そして、より多くの得点を獲得した勢力が、ゲームに勝利する。
※3一般判定:N◎VAにおける判定方法、「能力値+トランプの数字」をほぼそのまま用いた物である。
※4特殊イベント:トランプを用いた判定ではなく、実際に参加者に体を動かしてもらうことで、得点を獲得するイベント。各都市ごとにその内容は異なり、ジェンガやダーツ、N◎VAカルトクイズなどが行われた。
※5ピリオド:ライブRPGでは、ゲーム時間を3回に分けて行い、それぞれを第1ピリオド、第2ピリオド、第3ピリオドというふうに呼称した。
※6作戦会議:ピリオドとピリオドの合間に、各勢力ごとで作戦会議を行ってもらった。相手勢力との点数の確認、どのチームがどの都市を攻めるなど、熱い意見が交わされた、テストプレイに於いては、作戦会議が勝敗を決する重要なポイントになったようだ。



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