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「父さんは何を見つけましたか?」 「わしか?光だ。息子よ、お前は何を見た?」 ―災厄前の冒険家とその父の会話― 中世では“アーサー王と円卓の騎士”達が捜し求め 近世では、伝説の探険家がナチスドイツと競い合ったと言われる、聖イエス・キリストの血を受けし“聖杯” その“聖杯”が再び歴史の表舞台に現れたとき、運命の輪が周り始める カーライルシンジケートは、組織の大願の為に“聖杯”を求め ある天才科学者は、自らの野望のために“聖杯”を求める そして、またある者は…… トーキョーN◎VA the Detonation 『ホーリィ†グレイル』“聖杯”を求めし者よ、心してかかるがよい その力は、万物を救う救済にも、世界を滅ぼす呪いにもなるのだから |
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p063_誤植箇所 本文に背景画像が重なってしまい、判読が困難なページが出来てしまいました。 ご迷惑をお掛けしたことをお詫びするとともに、以下に該当部分のテキストを掲載させて頂きます。 --------------------------------------- RL/唯:先にこちらが撃つか。これを止めるならキャストが持って行っても良い事にしよう。「流石に、貴方達もこの人数のアイザック達には勝てないでしょ」 ペル:この人数のアイザックって(笑)。 天楯:10人だけじゃなくて、どんどんどん出てくるって感じかな。んで、僕らが行方を阻まれている中を美作が悠然と盗っていくっていう。 ペル:なるほど。 RL:《タイムリー》を使用して、一斉に襲いかかってきます。 天楯:《天罰》光線を撃ちます。 ペル:ピカーン! 春樹:じゃあ、ピカーンの演出をしてください。 ALL:(笑)。 瑠珂:もしかして、軌道衛星アマテラスからズバーンと。 ペル:薙ぎ払えみたいな。 天楯:《天罰》なんで自由にやれる。襲いかかってくるんですよね? では、それを平然と避けながら歩いていきます。 春樹:なんだコイツ(笑)。 天楯:瑠珂が戦っている横で、平気で(プンッ)(ヒョイ)とかいう感じで。 ペル:えー、なに、この酷い演出(笑)。 ALL:(笑)。 天楯:「クローンじゃこんなものか」 ペル:どういうことなの! アイザックって強いんじゃないの? 天楯:で、聖杯取りますけど、良いですか? 春樹:ビックナンバーは超人枠とは良く言うから、いいんじゃないのかな(笑)。天楯なら良いよ(笑)。 瑠珂:「髪一重の所で全て剣撃を避けている、だと……。達人の業だ」 ペル:ぱさー、とか、パッシュとかいうだんけど、体には一刀も当たってないみたいな。 天楯:「調律をもっとしっかりしたほうが良い。これだと、素体が泣いている」と言って、聖杯を手にした瞬間、アイザッククローン達がパタパタパタって倒れる。 ペル:意味がわからない(笑)。ああ、そうか《タイムリー》で出てきたのを《天罰》で打ち消したからか。 瑠珂:「ここに、他人がいればアイザッククローン達はその殺気に反応して攻撃を行なっていた。しかし、今のミスター天楯の動きはもはや無我の境地」 天楯:ありがとー、ありがとー。 ペル:凄い解説役になってる(笑)。 --------------------------------------- |
何が10'th Anniversary!!かと申しますと、本書『ホーリィ†グレイル』は、サークル一心不乱が最初にコミケで頒布したシナリオ版『ホーリー†グレイル』から数えて十作目にあたる作品であり、その時が2002年、つまり十年前であった、という2つの意味からなのであります。なんとも感慨深いものですねえ。なんだかわからないけど、めでたい!! |
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本リプレイにて使用されているシナリオは、十年前に頒布したシナリオが原型となっております。当時、シナリオを書くきっかけになったのは、『スプリガン』という漫画作品でした。世界を揺るがす力を持つ“遺産”と、それを封印するために戦う特殊チーム「アーカム」を描いた名作であり、中でもアドルフ・ヒトラーのクローン体が登場する「聖杯」のエピソードに強いインスピレーションを受け、『ホーリィ†グレイル』のシナリオは執筆されました。 ちなみに十年前といいますと、トーキョーN◎VAのルールはD版ではなくR版であり、アクトトレーラーはおろかハンドアウトも存在しませんでした。そこで今回リプレイ収録を行うにあたって、諸々を準備すると共に、リサーチ情報と登場ゲストをD版に合わせて変更し、さらにPC1にはキー・ハンドアウトを追加しています。 なお、十年前のR版シナリオの顛末に関しては、TRPGサイト「RI財団」様に掲載されているセッションレポート、『ホーリィ†グレイル(http://www.dice-jp.com/iwasiman/foundation/repo/030222-1.htm)』に詳しく載っております。また、登場ゲスト及び設定の一部を共有する『月の支配者(http://www.dice-jp.com/iwasiman/foundation/repo/011007-1.htm)』というシナリオのセッションレポートも掲載されております。シナリオの細部などかなり大きく変わっておりますので、興味が有る方は、ぜひともご覧ください。 |
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今回のリプレイも『陽炎の月』及び『Change the World Change the Future』と同様、上下段構成でお送りしております。内容が上下二つに分かれているということで、初めて一心不乱のリプレイを手にとった方はいささか戸惑うかもしれませんが、この形には理由があります。それは、シリアスと雑談(及びギャクなど)の住み分けです。公式リプレイのようなカッコ良さを求めるのであれば、基本的にはシリアスなやりとりのみを記述すべきなのかもしれません。しかしながら、TRPGに触れたことがある方ならば、セッション中の他愛もない雑談の中での笑いや感情の発露に醍醐味を感じるのではないでしょうか。そうした想いからはじまったのが、この上下段構成です。 リプレイであるがゆえに、そしてリプレイであるからこそ感じられるキャストとPL、その二つの人物像を感じとって頂く助けになればと思っています。また下段では、地図や本文中では分かりずらい用語の解説なども行なっておりますので、ストーリーの補完にも役立てて頂ければ幸いです。 |
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コミックマーケット82「2012年08月10日(金) 西地区 "ね" ブロック 17bにて500円にて頒布予定です。 ■スタッフリスト
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