『デュアルサイドOFF』はサークル一心不乱が主催する、トーキョーN◎VAオンリーのオフ会です。 プレイするシナリオは一心不乱のプロダクト『デュアルサイド』。 RLは主催側で準備し、さらにN◎VAに不慣れな方に対して、各導入に合わせたサンプルキャストを用意しておりました。 ・開催日:2007年2月11日(日) ・場所:高田馬場「新宿スポーツセンター」大会議室 http://www.shinjuku-spocen.com/map.html ・参加費:無料(ただし『デュアルサイド』を購入した方のみ対象) |
■Dual Side Report■
暦の上で春を迎えてから一週間。
その日はやってきました。
今回はお初の人も何名かいらっしゃる。
ということで緊張しながら地下鉄駅から早稲田口へと向かい…。
「あっ、takaさん♪」
…知り合いの顔を発見してハイテンション側へ戻るのがここに一匹。
まあ、緊張しすぎるよりは良いはずです。
会場となる新宿スポーツセンター大会議室はさすがに大とつくだけあって、5卓(+α)が設置されるには余裕の広さです。
今回はスタッフの人数も充実していて、何かあればすぐに質問もできる体制。
机を向かい合わせて卓を作り、キャストシートを準備したりしつつ。
始まりますのは開会式。
主幹事である修行さんと作者であるNATRONが…。
Dual Side モードで出てきた〜っ!?
左から黒一色の修行さん殿(まるでPlayer's Bookのように)
右から白一色のNATRON様(まるでRuler's Bookのように)
初めからやってくれます、この二人も!
スタッフ陣のご挨拶やRL紹介も進み。
最後に黒の修行さんがニヤリと笑って一言。
「心が折れそうになるかもしれませんので、最後まで楽しめるような心の強さを持って望んでください」
ええ、全てはこの台詞が表していましたね。
さて、私が参加させていただいたのはなんとNATRON卓!
シナリオ作者様御自らRLをされるという贅沢な卓です。
ご一緒していただいたDAIさん、りうとさんとも改めて挨拶を交わし、キャスト紹介が始まりました。
機械に愛される少年、人形の娘、守ることに命をかける青年、それぞれが過去を持ち、それぞれの道を辿って舞台へと向かいます。
その始まりにおいて。天上から降りてきた少年に差し出される二つのタロット‐運命‐
声は問います、本当にその道を選んで良いのかと。
「さあ、どちらのタロット‐運命‐を選ぶ?」
伸ばされた少年の手は、それでも自らが進んできた道を掴みとり。
かくて運命の扉は開かれた。
……
って、このデッキ、「カゲムシャ」だけで構成されていますよ〜っ!?
ああビックリ。大爆笑に包まれる我らが卓。
NATRONのカゲムシャコレクションは身内では結構有名なのですが。
まさかこう来るとは私も思いもしませんでしたよって!
かくして舞台の幕は上がり、キャスト達はそれぞれの思いと願いに従って運命を紡いでゆきます。
勿論のこと、今回は舞台が全部で5つ用意されているので、5つの物語がそれぞれの舞台で演じられ、進められてゆくわけですが。
情熱的なRLと全身を使って語り合う卓もあり。
テクニカルなRLと丁々発止とやりあう卓もあり。
それぞれに個性溢れる動きをしておりました。
しかし、とある一点において、時間が一度静止されたのですよ。
たまたま私達の卓は最初にそのポイントへと辿り着き、ドキドキしながら待っていたのですが…。
全ての卓がそのポイントへと辿り着き、演者達が若干の休憩を取った後。
そう、「心が折れそうになるか」と思うほどの衝撃が会場に走りました!
ここでDual Sideの肝部分が明かされたわけなのです。
それが何であるのかは、これから楽しまれる人の為に秘匿するとして…。
会場内は騒然、プレイヤー達は頭を抱え、スタッフ陣はしてやったりという顔でそれを見る、という素晴らしい状況に。
やがてプレイヤーの大混乱が少し収まってきたところで、アクト再開です。
交錯する運命、紡がれる思い、届かなかった心。
キャスト達は己の上がっている舞台で求められるままに運命を織り成してゆきます。
そして、その道の最後に辿り着いた時。
少年が、娘が、青年が選んだのは…?
はい、勿論5つの卓それぞれに素晴らしい物語‐ロマン‐があり。
各卓ともに終了後も熱狂の渦の中でした。
同じ卓のプレイヤーとそれぞれのシーンのことを熱く語り合ったり。
他の卓のプレイヤーと互いの物語がどう織り成されたのかを伝え合ったり。
大興奮の中、1次会は終了となりました。
参加者(スタッフ・協力者も含めて)全員が満足の表情を浮かべて。
本当に素晴らしいシナリオであり、アクトだったのですよ。
それから時間とかに余裕のあった人は2次会会場である
和Restaurant へと移動。
酒食を共にしつつ、様々な話題で盛り上がって行きます。
Bookの方のイラストレーターのお一人であるほりのさんも参加され、当時の思い出や制作秘話、ルーラーブックに載っているリプレイでの爆笑シーンなども≪暴露≫されて。
「僕は最初にいっぱい謝ったのでもう謝りません」
NATRONのこの言葉には皆で笑いました。
うん、体験すればよく分かりますよ、ここで笑うしかない心境は!
和気藹々と、今日のアクトだけでなく、普段遊んでいる時のことやこれから予定されているシナリオ・オフ会のこと、趣味や各種噂話に至るまで話題は尽きずに語り合って。
最後にその場の全員で一本締めをして、素晴らしい1日は終了となりました。
あ、もちろん帰るまでがオフ会という合言葉はここでも変わらないのですが。
…家に帰らず、熱に包まれたまま次のアクト等に流れる人もいましたから。
これを書いている今、あれからもう半年近くが経とうとしていますが。
今でも鮮やかに残っています。あの会議室、あの居酒屋、あの皆の笑顔。
本当に楽しい時間を共有できて、本当に良かったです。
これもそれも、素晴らしいシナリオを創り上げてくださったNATRONを初めとするスタッフの皆様がいたからこそ。
改めて心からの感謝を捧げます。
まだ未体験の皆様、どうぞ手を伸ばしてください。
そして光と闇の2つの道、‐Dual
Side‐の世界を堪能して下さい。
――絶対に損はさせませんよ?
07/07/23 Mey
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